頭痛

頭痛の種類

「頭痛」といっても、症状は人によって様々で、それぞれに原因が異なります。かぜや二日酔いによる頭痛、あるいは片頭痛のような慢性的な頭痛から、くも膜下出血や脳出血などによる突然の頭痛は、場合によっては命に関わる非常に危険な頭痛です。
ケガや病気とは異なり、外部から判断しにくく「誰に言っても理解してもらえない」「原因がわからなくて毎回我慢している」といった方も大変多く見受けられます。
当院では、頭痛の原因をしっかりと判断し、患者様に寄り添った治療をこころがけています心掛けています。
一般的に頭痛は大きくふたつの種類に大別されます。

頭蓋骨

一次性頭痛

"一次性頭痛" は、特定の痛みや不快感が一度だけ発生し、その後再び現れない、一過性の頭痛を指す用語です。この症状は、慢性的な頭痛や持続的な健康問題ではなく、一時的な問題に関連していることが多いです。

一次性頭痛の原因は多岐にわたり、以下のいくつかの要因が考えられます

  • ストレスや緊張: 突然のストレスや心理的な圧力は、頭痛の原因となることがあります。
  • 疲労: 長時間の活動、睡眠不足、肉体的または知的な労働などが、一時的な頭痛を引き起こす可能性があります。
  • 過度な飲酒:アルコールの過度な摂取は、頭痛の原因となることがあります。
  • 食事:特定の食べ物や飲み物が頭痛を誘発することがあります。例えば、カフェイン、アルコール、チョコレート、MSG(グルタミン酸ナトリウム)などが挙げられます。
  • 脱水: 十分な水分を摂らないことが、一時的な頭痛を引き起こす原因になります。
  • 眼の疲労:長時間のコンピューター作業や読書、明るい光の下での作業が、眼の疲労からくる頭痛を引き起こすことがあります。
  • 環境要因:強烈な光、音、臭いなどの外部刺激が頭痛の原因となることがあります。

一次性の頭痛は通常、休息や適切なケアを受けることで症状が改善することが多いです。しかし、症状が持続する場合や他の症状と結びついている場合、医師の診察が必要となることがあります。

二次性頭痛

"二次性頭痛" は、他の病状や疾患の症状として現れる頭痛のことを指します。つまり、他の病気(原因)に関連して発生するものであり、それ自体が独立した疾患ではありません。二次性頭痛は、その原因に応じてさまざまな種類があります。

二次性頭痛の主な原因やタイプの例です

  • 感染症:頭痛は、感染症(例: 風邪、インフルエンザ、中耳炎)の症状として現れることがあります。
  • 頭部外傷:頭部の怪我や外傷(例: 落下、事故)による頭痛が二次性頭痛の一例です。
  • 脳腫瘍:脳腫瘍が頭痛を引き起こすことがあります。この頭痛はしばしば重度で慢性的です。
  • 高血圧:高血圧は一部の人々に頭痛を引き起こすことがあります。
  • 脳血管障害:脳卒中、脳血管疾患、血管炎などの脳血管障害は、頭痛の症状をもたらすことがあります。
  • 薬物副作用:特定の薬物や薬の副作用として頭痛が現れることがあります。
  • 頭部の異常:頭部の構造的な異常(例: 脳脊髄液の循環障害、脳の奇形)が頭痛の原因となることがあります。
  • 眼の問題:眼の疾患や視覚障害が頭痛を引き起こすことがあります。

二次性頭痛は、その原因を特定し適切に診断し治療するために医師の診察が必要です。色々な原因が考えられますので早期に医師にご相談ください。

コラム

雨が降ったり、天気が悪いと頭痛が起こる「天気病」

「天気病」は、一般的に気象の変化に敏感で、特定の気象条件が引き起こす身体的または情緒的な不調や症状を指す言葉です。ただし、医学的には公式な診断としては存在しません。しかし、近年、天候や気圧の変化で調子が悪くなる方も増えいます。

天気病の主な症状

  • 頭痛:天気の変化が頭痛や片頭痛の発作を誘発することがあると感じる人がいます。
  • 関節痛:湿度の変化や気圧の変動が関節痛を増強すると感じる人がいます。
  • 筋肉の痛み:天気の変化によって筋肉の緊張や痛みを感じることがあります。
  • 不安やうつ症状:天候の不安定さや暗い天気に対する感情的な反応が、不安やうつ症状を引き起こすことがあります。
  • 睡眠の障害:天候の変化によって睡眠の質が低下することがあると感じる人がいます。

天気病について

天気病の原因はまだはっきりとは解明されていませんが、血管の拡張と収縮に原因があることも分かってきました。気圧が低い時には体内にセロトニンというホルモンが分泌されます。セロトニンは血管を収縮させるホルモンです。これが脳内血管に作用すると一時的に脳内の血管が収縮します。その後、血管が拡張するときに、血管周囲の神経が刺激され頭痛が起こるともいわれています。
天気病でお悩みの方の中には、肩から頭蓋骨に向けての血流が悪いケースもあります。
ストレートネックや猫背、肩の筋肉不足などにより、頭蓋骨の位置が正常と異なる場合には、首などに知らない間に負荷がかかり血流が滞ります。
頭蓋骨調整や首周りの筋肉をほぐしたり、普段の姿勢を改善することで天気病の症状が完全することがあります。

漢方医学では、気象病の多くは【水毒(すいどく)】だと考えられています。

水毒とは、汗やリンパ液など、体液の循環が悪くなった状態のこと。 頭痛は、血液に水分が溜まって血管が拡張し、神経を圧迫することで起こります。 湿度が高く汗をかきにくくなる梅雨は、特に頭痛が起こりやすくなります。

頭痛が起こるメカニズム

頭痛が起こるメカニズムは複雑で、さまざまな種類の頭痛が異なる原因によって引き起こされます。

  • 緊張型頭痛
  • 片頭痛
  • クラスター頭痛
  • 群発性持続性頭痛
  • 緊急性のある頭痛
  • 緊張型頭痛
    • 筋肉の緊張: 首や肩の筋肉の過度の緊張が、頭痛を引き起こすことがあります。
    • ストレス: 長期間のストレスや不安が、筋肉の緊張を促進し、頭痛を誘発する可能性があります。
  • 片頭痛
    • 神経の興奮: 特定の刺激(例: 光、音、特定の食品)が脳の神経を興奮させ、血管の拡張と収縮を引き起こします。
    • 炎症反応: 片頭痛の発作時には、神経炎症反応が関与する可能性があります。
  • クラスター頭痛
    • 視床下部の異常刺激: 視床下部の神経系の異常刺激が、クラスター頭痛の発作を引き起こすと考えられています。
  • 群発性持続性頭痛
    • 視床下部の異常刺激: 群発性持続性頭痛も、視床下部の神経系に関連する異常刺激が原因である可能性があります。
  • 緊急性のある頭痛
    • 他の疾患からの影響: 脳腫瘍、感染症、外傷などの他の疾患が頭痛を引き起こすことがあります。

更年期障害と頭痛

加齢とともにホルモンのバランスは変化していきます。閉経前後のおよそ10年間、女性はホルモンの分泌量や自身を取り巻く環境など、体と心にかかわるさまざまな変化を体験します。この変化の影響によって出現する更年期障害として、主症状といわれる顔のほてりやのぼせ、汗、イライラ感などのほか、頭痛を訴える人も多数に上っています。 更年期障害によって頭痛が起こる理由は明らかではありませんが、女性ホルモン(エストロゲン)の量の急激な変化と、精神的な不安からくるストレスの両方が、頭痛の出現に関与している可能性が考えられています。

頭痛でお悩みの方はお気軽にご相談ください。

色々な病院や薬、治療法を試したけど、一向に良くならない。 特に、頭痛は、痛みのある本人にしか状況が分からなず、レントゲンやMRIなどの検査でも異常が見つからないことも多いです。 当医院の患者様の場合、筋肉が拘縮によるものが非常に多く、拘縮している原因の筋肉を改善させていくことで、頭痛を改善できるケースが多いです。 突発的にやってくる片頭痛などでお悩みの方、一度当院にご相談ください。

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